広告代理店を探しているあなたへ、本音で書きます。

はじめまして。株式会社オンジン代表の今井です。愛知県でWeb広告の運用代行を中心としたマーケティング支援をしています。少し個人的な話から始めさせてください。

私は案件なし、コネなし、資本金50万円で起業しました。当然、最初はお客様がいません。自分自身が集客に悩む経営者そのものでした。

広告運用のプロのくせに、自分の会社の集客がうまくいかない。お問い合わせフォームを毎日確認しても、何も来ない日が続く。「このまま仕事が取れなかったらどうしよう」。あの不安は今でも覚えています(というか、忘れられません)。

だから、広告を出してもなかなか問い合わせが来ないお客様の焦りや、本当にこのお金は無駄になっていないのかという不安は、頭ではなく体でわかります。私自身がそれを経験してきたので。

結局、自分で地道にコンテンツマーケティングに取り組んで、1年半かけて「リスティング広告 代理店」「リスティング広告 代行」などのキーワードでSEO1位を取り、そこからお問い合わせが増えていきました。

広告のプロなのに、なぜ自社の集客に広告を使わなかったのかと思われるかもしれません。理由は単純で、起業直後はお金がなかったからです。広告費を出す余裕がなかった。だから自力で取り組めばお金のかからないコンテンツSEOを選びました。時間はかかるけど、一度上位に表示されれば広告費ゼロで集客できる。結果的にこれが正解でした。

この経験があるから、広告が唯一の集客手段ではないということを身をもって知っています。お客様にも「今の状況ならSEOのほうが合っていますよ」と正直に言えるのは、自分自身が広告なしで集客した経験があるからです。

広告だけでなく、自分自身で集客の苦労を経験してきたことが、今の仕事に生きていると思います。

その経験があるからこそ、お客様の広告運用を他人事として扱うことができません。自分が味わったあの不安を、お客様には味わわせたくない。成果が出ないときは一緒に焦るし、成果が出たときは本気で嬉しい。

このページを読めば代理店選びで失敗する確率は確実に下がります

先に言っておくと、このページはかなり長いです。全部読むのに10〜15分はかかると思います。でも、短くまとめて大事なことが伝わらないよりは、長くても本音を全部書いたほうがいいと判断しました。

広告代理店のホームページって、どこを見ても同じようなことが書いてあると思いませんか。

「成果にコミットします」「丁寧に対応します」「お客様に寄り添います」

私も同業のサイトをたくさん見ますが、正直、自分がお客様の立場だったらそれ全部の会社が言ってるよねと思います。きれいな言葉で飾られたページを読んでも、結局この会社がどういう会社なのか、よくわからない。

わからないから、問い合わせをして、話を聞いて、自社に合っているか確認しないといけない。それを何社もやる。これって面倒くさいですよね。Webサイトを見ただけで「あ、この会社は自分に合っている」とわかれば、そこだけに問い合わせればいい。私だったらそう思います。

だから、このページでは営業トークを一切やめて、本音だけで書くことにしました。あえて堅い言葉遣いも避けています。普段お客様と話しているときの言葉で、そのまま書いています。きれいにまとめた文章よりも、私の本当の言葉で伝えたほうが、どういう人間がやっている会社なのかが伝わると思ったので。読みにくいところがあったらすみません。

うちに頼むメリットだけでなく、デメリットも書きます。うちに向いていない人も正直にお伝えします。「うちに頼まないほうがいいですよ」と実際にお断りしたこともありますし、その理由も隠さず書きます。

このページを最後まで読んでいただければ、オンジンに頼むかどうかは別として、広告代理店選びで失敗する確率は確実に下がると思います。それだけでもこのページを書いた意味はあるかなと。

他の代理店から乗り換えを検討している方へ

うちに相談に来てくださる方の約8割は、すでに別の代理店に依頼した経験がある方です。そのうち6〜7割が「成果が出ない」、残りの3〜4割が「コミュニケーションがとりづらい」が主な理由です。(両方という方も多いです。)

相談時にお話を聞いていると、皆さん似たようなことをおっしゃいます。

「毎月レポートは届くんですけど、数字が並んでいるだけで、何がよくて何がダメなのかわからないんです」

「改善しますって言われて3ヶ月経ったけど、何も変わっていない気がする」

「そもそも、うちの担当者が誰なのかよくわからない」

こういう状況が続くと、代理店ってどこもこんなもんなのかなと思い始めますよね。でも、そんなことはありません。合う代理店と合わない代理店があるだけです。

なぜこういうことが起きるのか、業界の構造の問題です

他社の悪口を言いたいわけではありません。業界の構造の話です。これは大手代理店に限った話ではなく、中小の代理店でも同じことが起きています。

多くの広告代理店では、一人の運用者が20〜30社、多いところでは50社以上を同時に担当しています。これは運用者が怠けているわけではなくて、ビジネスモデルの問題です。代理店は手数料で売上を立てる以上、一人あたりの担当社数を増やさないと利益が出ない。結果、物理的に一社一社に向き合う時間が足りなくなる。

そうなるとどうなるか。どうしても広告費が大きいクライアントが優先されます。月の広告費が50万円以下のお客様は、後回しになりがちです。レポートは自動生成で出すけど、中身を見て改善する時間がない。質問を投げても返信が遅い。これは担当者の性格の問題ではなく、何十社も抱えていたら物理的に無理なんです。……自分がその立場だったとしても、たぶん同じことになると思います。

そしてもう一つ、案件数以上に知っておいてほしいことがあります。予算が小さいお客様ほど、経験の浅い運用者が担当になる可能性が高いということです。

これも構造の問題です。代理店にはエース級の運用者もいれば、入社1〜2年目の若手もいます。広告費が大きく利益の出るクライアントにはベテランが付く。月の広告費が数十万円規模のお客様には、経験年数の少ない運用者が割り当てられることが少なくありません。大手だけでなく、中小の代理店でもこの構造は同じです。

その運用者が悪い人間だとか、やる気がないとか、そういう話ではありません。ただ、経験が浅いと「この検索クエリは除外すべきか」「この入札戦略で合っているか」「このCPAは業界的に妥当か」といった判断の精度がどうしても低くなる。結果、成果が出にくい。でもお客様からは、担当者の経験年数なんて見えませんよね。

うちの場合、予算の大小で担当者のレベルが変わるということはありません。10年間で1,000アカウント以上の実績がある私が監修し、運用も私か、私が直接指導した信頼できる運用者が担当します。月の広告費が15万円のお客様と100万円のお客様で、対応の質を変えるということはしません。

なぜそれができるのか。理由は、うちの経営方針が他の代理店とは根本的に違うからです。

多くの代理店は「顧客を増やす → 売上を伸ばす → 人を採用する → さらに顧客を増やす」というサイクルで拡大を目指します。拡大するほど経験の浅い人材を入れる必要が出てくる。これが構造的な問題の根っこです。

うちは正直なところ、拡大はそれほど考えていません(周りからはもっと大きくしたほうがいいと多々言われますが、性格なので仕方ないです)。目の前のお客様の成果を最大化することを優先しています。実際、自社の集客のために広告は一切出していません。すべてSEO経由かご紹介で成り立っています。拡大のためにお金を使うぐらいなら、その分をお客様の支援の質に回したい。

なぜ拡大を追わないのか。もう一つ本音を書くと、私自身がそれほどお金を必要としていない、というのもあります。普段から結構な節約志向で、スーパーへ卵や野菜を買いに行くときも、散歩がてら何軒も回って安い店を探すぐらいです。高級ブランド品にも興味がないですし、夜の街で豪遊することもありません。たまにパートナーと旅行に行って、いい宿に泊まるぐらいが贅沢です。たくさん稼いでも使いきれません。

こんな話を書くのはどうかと思いましたが、この会社は本当に拡大を追っていないのかを判断する材料としては、社長の生活スタイルが一番正直な証拠だと思ったので書きました。売上を最大化したい社長と、目の前のお客様の成果を最大化したい社長では、経営判断がまったく違ってきます。無理に契約を迫ることもしませんし、今のキャパシティに収まる範囲でお受けしています。だから、経験の浅い人を急いで採用して担当につける必要がない。結果として、どのお客様にも一定以上のレベルの運用者が対応できるという仕組みです。

拡大しないことにはデメリットもあります。お待ちいただくことがある。大量の案件を同時に回せない。でも、対応の質を落としてまで拡大したいとは思いません。

誤解しないでほしいのですが、他の代理店が悪いとは思っていません。大手には大手の、中小には中小の強みがあります。大量のクリエイティブを作るチーム体制、複数媒体を横断した大規模な運用、地域密着のきめ細かいサポート。うちにはできないことをやっている代理店はたくさんあります。

ただ、これはあくまで私の見解ですが、自分のビジネスをちゃんと理解してくれて、広告の中身を一緒に考えてくれるパートナーがほしいという方にとっては、何十社も抱えた運用者に当たるのは不幸なマッチングだと思います。これは大手でも中小でも同じです。

成果が出ないので変えたいという方へ

一番多いご相談です。ただ、ここは冷静に考えてほしいことがあります。

代理店を変えれば必ず成果が良くなるとは限りません。

成果が出ない原因は、大きく分けて3つあります。

1つ目は、代理店の運用が雑なケース。 検索クエリの精査をしていない、広告文のテストをしていない、管理画面を見る頻度が低い。これは代理店を変えれば改善する可能性が高いです。

2つ目は、LPや商材側に課題があるケース。 いくら広告を改善しても、LP(ランディングページ)で離脱されていたら意味がない。あるいは、競合と比べて価格やサービス内容で負けている場合、広告運用だけでは限界があります。この場合、代理店を変えるだけでは解決しません。

3つ目は、そもそもその商材とリスティング広告の相性が悪いケース。 粗利が低くてクリック単価が高い業界だと、どの代理店がやっても採算が合わないことがあります。

大事なのは、今の成果が出ない原因がどこにあるかを見極めることです。代理店側の問題なのか、LP・商材側の問題なのか、構造的な問題なのか。ここを切り分けずに代理店だけ変えても、同じ結果になる可能性があります。

もしご相談いただければ、今の広告アカウントを見て「これは代理店を変えれば改善しそうだ」なのか「代理店の問題ではなさそうだ」なのか、正直にお伝えします。自分の家族から相談されたら、「代理店を変える前に、まず原因を切り分けろ」と言います。うちに乗り換えてもらうことより、正しい判断をしてもらうことのほうが大事なので。

「コミュニケーションがとりづらい」

これもよく聞きます。「質問しても返信が遅い」「レポートの数字を聞いても説明が要領を得ない」「何をやっているのかわからない」。

この不満は、代理店を変えれば解消できる可能性が高いです。なぜなら、コミュニケーションの問題は運用体制の問題だからです。一人で50社を担当していたら、返信が遅くなるのは当然です。これは構造の話なので、構造が違う会社に変えれば解決します。

うちは返信の速さには自信がありますし、窓口は最初から最後まで私です。何をやっているかわからないということが起きないよう、管理画面もすべてオープンにしています。

乗り換え時に注意してほしいこと

代理店を乗り換えるときに、今の広告アカウントを引き渡してもらえるかどうかだけは確認してください。

代理店によっては、アカウントが代理店名義になっていて、解約時に引き渡してもらえないケースがあります。そうなると、新しい代理店でゼロからアカウントを作り直すことになり、蓄積されたデータ(どのキーワードが効果的か、どの広告文がクリックされるか、どの除外キーワードが設定されているか)がすべて失われます。

これは本当にもったいない。乗り換えを決める前に、まず今の代理店に「アカウントは引き渡してもらえますか?」と確認してください。

もし引き渡してもらえないとわかった場合の対処法も書いておきます。完全にゼロからのスタートにならないよう、今のうちにできることがあります。

まず、毎月届くレポートは必ず保存しておいてください。 PDF、Excel、なんでも構いません。月ごとのデータの推移がわかるだけでも、新しい代理店が方針を立てるときに大きな手がかりになります。

特に重要なのは検索クエリレポート(検索語句レポート)です。実際にどんなキーワードで広告が表示されたかのデータで、これがあると「どんなユーザーが来ていたのか」「どのキーワードが成約につながっていたのか」がわかります。もし今の代理店にレポートの形式をリクエストできるなら、検索クエリのデータを含めてもらってください。

レポートすら共有されていない場合は、管理画面のスクリーンショットだけでも撮っておく価値があります。何もないよりずっといいです。

そもそも広告が必要かどうかから考えます

うちは広告代理店ですが、ご相談いただいたお客様全員に広告を出しましょうとは言いません。

広告のプロだからこそ、広告のデメリットも知っています。広告は即効性がある反面、止めたら集客もゼロになる。毎月コストがかかり続ける。業種や商材によっては、クリック単価が高すぎて採算が合わない。

お客様の状況を聞いた上で、「今はSEOやコンテンツマーケティングのほうが合っていますよ」「まずはLPを改善してから広告を出したほうが無駄がないですよ」「この予算感なら、書籍を参考にまず自社でチャレンジしたほうがいいですよ」とお伝えすることは普通にあります。ちなみにうちは広告運用代行がメインですが、SEOやコンテンツマーケティングの支援も行っています。実際に自社サイトを広告費ゼロでSEOだけで集客してきた実績があるので、広告以外の選択肢もお客様の状況に合わせて提案できます。

広告代理店が広告を出さないほうがいいと言うのは変に思われるかもしれません。でも、お客様にとって最善の方法が広告ではないなら、そう正直に言うのが誠実だと思っています。できるだけ広告費をかけなくても成果が出る方法を一緒に考える。 それがうちのスタンスです。

広告を出すと決めたら。消費者理解とは具体的に何をしているのか

広告が必要だと判断した場合、うちがどう進めるかを具体的に書きます。

うちのサイトには「消費者理解を徹底する」と書いてありますが、抽象的でよくわからないと思うので、隠さず全部説明します。

先に言わせてください。この消費者理解こそが、うちの他の代理店とは違う唯一無二の強みです。

創業前、全国のWeb広告代理店をしらみつぶしにリサーチしました。どこがどんな強みを持っていて、どういう支援をしているのか。その上で断言しますが、ここまで消費者やユーザーに向き合って広告運用をしている会社は他にありません。広告運用のテクニックで私より優れた人はいます。でも、消費者理解の深さと、それを広告に反映させる執念においては、どこにも負けないと確信しています。ここがターゲットを射止めるためのセンターピンだと思っているからです。

広告を出す前

ご依頼をいただいたら、まず広告の設定に入る……のではなく、お客様のビジネスとその先にいる消費者を理解するところから始めます。

たとえば害虫駆除のお客様を支援するとき。「害虫駆除」で検索する人が何を求めているか、考えます。深夜に検索している人は「今すぐ来てほしい」。日中に検索している人は「まず見積もりを比較したい」。同じキーワードでも心理状態がまったく違う。そこを区別せずに広告を出すと、クリックはされるけど問い合わせにつながらない、ということが起きます。

シロアリ駆除のお客様を支援したときの話をします。実際に私が床下に潜って施工に同行しました。正直、狭いし暗いし怖かったです(虫も出ます。当たり前ですが)。

でも、床下に潜ったことで見えたものがありました。すごく狭いところに入って、地道に丁寧に作業をしている。この仕事を真面目にこなすこと自体に価値があるんだと体感しました。

シロアリ駆除の広告というと、「安い」「一匹残らず駆除します」といった価格や腕前の訴求が多い。でも現場を見たら、そういう話じゃなかった。あんな過酷な環境で、丁寧に仕事をしてくれるということ自体が、家主さんにとっての安心につながる。この気づきをLPに反映させたことで、コンバージョン率の改善にもつながりました。

家主さんにもなぜこの会社に頼んだのかを直接聞きました。現場を知らずに広告を作るのと、知ってから作るのとでは、言葉の精度がまったく違います。

買取業者のお客様なら、「査定に出すとき、お客様は何が不安なのか」を考えます。「安く買い叩かれるんじゃないか」「しつこく営業されるんじゃないか」「個人情報を渡して大丈夫か」。ネットでリサーチすると、出てくるのはだいたいこのあたりです。

でも、実際に買取の現場に同席させていただいたら、ネットでは出てこない本音が見えてきました。

たとえば、女性のお客様が一人で来店されるケース。「店内が暗いと不安」「個室じゃないと相談がしづらい」。これは接客環境の話で、買取価格とはまったく関係ない。でもお客様にとっては、まずこの店に入って大丈夫かが気になっている。「査定時に品物をバックヤードに持っていかれると、何をされているかわからなくて不安」。自分の大切な品が、目の届かない場所でどう扱われているか心配になる。目の前で査定してくれるだけで信頼できる、という声がありました。

こういうことは、ネットでいくらリサーチしても出てきません。現場でお客様の表情を見て、直接聞いて、はじめてわかることです。この差を広告文やLPに反映させることで、問い合わせの数が変わりました。

この工程、正直めんどくさいです。いや、めんどくさいという言い方は良くないですね。でも本当にめんどくさいんです。床下に潜ったのはシロアリ駆除の案件だからこそですが、どの業種でも実際のユーザーに話を聞くという姿勢は変わりません。

現場に行くのが難しい場合であれば、100人以上のユーザーにアンケートをとったり、お客様と同じ業種のサービスを実際に利用した方を探してインタビューしたりします。「この商品を買った人は、なぜこの会社を選んだのか」「何が決め手だったのか」「他にどこと比較したのか」。こういうことを実際のユーザーに聞いて、広告の設計に反映させます。

ここを飛ばすと、広告を出してもなんかクリックはされるけど成果が出ないということになりやすい。私がもし自分の家族の会社の広告を任されたら、絶対にこの工程は飛ばしません。だからお客様の広告でも飛ばしません。

広告を出した後も消費者理解は続く

出してからが本番です。

毎日管理画面を開いて、検索クエリ(実際にユーザーが検索した言葉)をチェックします。関係ないキーワードで広告が出ていたら除外する。クリック率が低い広告文があれば、なぜ低いのかを考えて作り直す。問い合わせの質も確認します。

「問い合わせは来るけど成約しない」なら広告の訴求がズレている可能性がある。「問い合わせの数は少ないけど、来た人はほぼ成約する」なら、訴求は合っているけど狙いが狭すぎるのかもしれない。

この地味な確認と調整作業を毎日繰り返す。華やかさはまったくないですが、ここが成果の差を生みます。

しかし管理画面の改善だけでは解決できないケースもあります。検索意図がズレていない語句で広告はクリックされているのに問い合わせが来ない。この場合、LP(ランディングページ)に原因があることが多い。

正直に言うと、広告を出す前にどれだけ丁寧に消費者理解をやっても、仮説が外れることはあります。この訴求で刺さるはずだと思って出したのに、反応が悪い。これは私の力不足でもありますが、仮説はあくまで仮説なので、100%当たることはありません。ここは正直に言っておきたい。

大事なのは、外れたときにどうするか。私は、外れたらまた実際のユーザーに聞くのが一番早いと思っています。自分の頭で考え続けるよりも、ユーザー本人に聞いたほうが成功確率が高い。

具体的には、見込み客に近い方を探して、実際にLPを見てもらいます。「このページを見て問い合わせしたいと思いますか?」「何が引っかかりますか?」「どんな情報があれば問い合わせしようと思いますか?」。アンケートで聞くこともあれば、直接ヒアリングすることもあります。

この結果は、加工せずに生データのままお客様に共有します。「ユーザーはこう言っています」という事実をそのまま見ていただく。そこから改善案を一緒に考えます。

消費者理解は広告を出す前の準備だけで終わるものではありません。出した後もずっと続けるものです。むしろ、実際に広告を出してデータが集まってからのほうが、消費者の本音が見えてくることが多い。

消費者理解の具体的な様子は消費者理解の様子ページで動画や実際のアンケート結果を含めて紹介しています。本当にここまでやるのかと思った方は、ぜひ一度ご覧ください。

実例:広告代理店の乗り換えで相談に来たお客様に、私が最初にやること

もう少し具体的に書きます。

たとえば今の代理店で成果が出ないから乗り換えたいというご相談があったとします。「うちならもっとうまくやれます」と言ってすぐ契約を取りにいく代理店もあると思いますが、私がまずやるのは今の広告アカウントの中身を見せてもらうことです。

管理画面を見れば、だいたいのことがわかります。

まず検索クエリレポートを確認します。実際にどんなキーワードで広告が表示されて、クリックされているか。ここを見ると、除外キーワードの設定がどれだけ丁寧にやられているかが一目でわかります。これまでの経験上、乗り換え相談で見せてもらったアカウントのうち、検索クエリの精査がきちんとできていたのは体感で2〜3割程度です。残りの7〜8割は、関係ないクエリに多くの広告費が流れている状態でした。

次にキーワードのマッチタイプを確認します。インテントマッチで広めに設定しているのか、フレーズ一致や完全一致で絞っているのか。これによって広告費の使われ方がまったく変わります。マッチタイプの設計意図が見えないアカウントは、正直に言ってとりあえず設定しただけの可能性が高いです。

広告文も見ます。見出しはフルで設定しているか。ランディングページとの訴求の一貫性はあるか。

入札戦略も確認します。自動入札を使っている場合、コンバージョンデータが十分に蓄積されているか。データが少ないのに自動入札に任せると、機械学習がうまく回らず成果が不安定になることもあります。

ここまで見ると、代理店の運用が雑だから成果が出ていないのか、運用はまともだけど、商材やLPに課題があるのか、かなりの精度で切り分けられます。

この診断をした結果、「今の代理店の運用は問題ないですよ。課題はLPのほうにありそうです」とお伝えして、LPの改善提案だけすることもあります。その場合、必ずしも代理店を変える必要はないわけです。間違った判断でお金と時間を無駄にしてほしくないので、正直に言います。

ただ、こういう対応をすると「ここまでやってくれるなら、うちの広告もお願いしたい」と言っていただけることも実際には多いです。結果的にご依頼につながることもあるので、損しているわけではありません。正直にやっていれば、信頼は返ってくると思っています。

これが、私が考える「消費者理解を徹底する」ということの一端です。お客様の広告アカウントの中身を見る前に契約を迫る代理店があったら、それは少し疑ったほうがいいかもしれません。

なぜここまでやるのか。たぶん、好きなんだと思います。

2015年からこの業界に入り、もう10年以上になります。朝起きたらまずお客様の広告管理画面を開く。昨日の検索クエリに変なものが混じっていないか、クリック単価が急に上がっていないか、コンバージョンは出ているか。土日もつい見てしまいます。心配で旅行先でも見ます。職業病だと思います。

お客様の商材を理解するために、その業界のことを調べ始めると止まらなくなります。「この商品を売りたい人は、何が不安で、何を検索して、どの言葉に反応するんだろう」。このことを四六時中考えています。お客様のビジネスを理解して、その先にいるユーザーの気持ちを想像して、広告という手段で両者をつなぐ。この仕事が好きなんです。

うちに頼むメリット

ここまで業界の話や乗り換えの話をしてきましたが、ここからはじゃあうちに頼むと具体的に何がいいのかを書きます。

300業種以上、1,000アカウント以上の運用実績

まず実績の話をさせてください。自慢ではなく、だからこういう対応ができるという根拠としてお伝えします。

2015年にこの業界に入ってから10年以上、携わった広告アカウントは1,000を超えました。業種は300以上。士業、飲食、不動産、EC、美容、害虫駆除、買取、教育、医療、製造業。別ページに覚えている限りまとめましたが、数え切れないくらいいろんな業界を見てきました。媒体もGoogle・Yahoo!・Microsoftの検索広告だけでなく、Meta広告(Facebook・Instagram)やX広告など、SNS広告の運用実績も豊富にあります。

これが何の役に立つかというと、初めて扱う業界でも勘所がわかるということです。業種によって、消費者の検索行動がまったく違います。士業は「まず情報収集したい」人が多いので、いきなり問い合わせにはつながりにくい。給湯器交換や害虫駆除は「いますぐなんとかしたい」人が多いので、即時性が重要。こういう業界ごとの傾向を肌感覚で知っているかどうかで、最初の設計の精度が変わります。

1,000アカウント以上やってきたということは、うまくいったパターンも、うまくいかなかったパターンも大量に見てきたということです。成功事例だけでなく、この業界ではこういう施策は効かないという失敗パターンを知っていることが、実は一番の価値だと思っています。お客様の広告費を無駄にする確率を下げられるので。

リスティング広告の書籍をインプレスから商業出版し、Amazonでベストセラー1位をいただきました。同業の方から「社内マニュアルに使います」という声もいただいています。本を書けるぐらいにはノウハウを体系化できている、ということの証拠だと思ってください。

代表の私が必ず関わります

私が直接運用する案件が多いですが、状況によっては信頼している運用者に実務を任せることもあります。ただし、どの案件も私が必ず監修します。 戦略の設計、消費者理解、改善方針の判断は私が見ています。お客様とのコミュニケーションも私が直接行います。

多くの代理店でよくある「営業のときはすごく良い人だったのに、契約後は聞いたこともない担当者に変わった」ということは起きません。窓口は最初から最後まで私です。

小さな会社ですが、上場企業やメガベンチャー、公共団体からも指名でご依頼いただいています

うちは小さな会社です。オフィスも愛知県一宮市の駅から徒歩で1時間以上かかるところあります。東京の一等地に構えているわけでもなければ、何十人もスタッフがいるわけでもない。

それでも、上場企業やメガベンチャー、80億円以上の資金調達をしたスタートアップ、90年以上の歴史がある老舗企業、官公庁、大学、公益財団法人、NPOなど、規模も業種もさまざまなお客様から指名でご依頼いただいています。

中には、月の広告費が1,000万円を超えるような、大手代理店から優遇される規模の会社であっても、うちに任せてくださっているケースもあります。

理由は2つあります。

1つ目は、手前味噌ですが、運用力そのものを評価していただいていること。うちは小さい会社ですが、私を含め、大手代理店でエースとして活躍してきたメンバーしかいません。大手にいたときは一人で数十社を抱えて全力を出しきれなかった人間が、少数のお客様に集中して本気で向き合える環境に来ている。だから、大手と同等以上の運用力を提供できます。

2つ目は、小回りのきく対応ができること。意思決定が早い。「このキーワードや広告文、今日中に変えてほしい」と言われたら、軽いものであればその場で対応できる。ちょっと相談したいと連絡が来たら、30分以内に返せる。

なぜそんなに早いかというと、うちは営業と運用で担当者が分かれていないからです。

私の感覚ですが、業界の7割ぐらいは分業制をとっています。営業担当と運用担当が別の人間で、お客様が普段やりとりできるのは営業だけ。お客様が「この広告文を変えたい」と営業に伝える。営業が運用者に伝える。運用者が対応する。いわゆる伝言ゲームです。引き継ぎに時間がかかるだけでなく、認識のズレが生まれて、意図と違う対応をされてしまうリスクもある。

うちの場合、運用者がお客様と直接やりとりします。依頼や相談を直接受けて、すぐできることなら、チャットや電話をしながらその場で対応することも多々あります。

正直なところ、分業したほうが効率はいいです。経営的にはベストではないはずです。でも、伝言ゲームでお客様にストレスを感じさせるぐらいなら、効率を捨てたほうがいい。お客様の満足のために、あえてこういう体制にしています。

他の代理店に頼んで「運用担当者に確認します」というやりとりにストレスを感じた方や、「運用の質は落としたくないけど、もっとちゃんと向き合ってくれるパートナーがほしい」という方が、うちに来てくださることが多いです。逆に言えば、大手の組織力やチーム体制が必要な案件は、最初からうちではなく分業制の大手をお勧めしています。

連絡のストレスがない

返信は基本30分以内です。メールしたのに3日返ってこないみたいなことは絶対ありません。連絡手段もChatwork、Slack、LINE、Google Chat、チャットツールであればなんでもお客様に合わせます。

ただし、土日や会社の休日は基本返信しません。

とはいえ、緊急時や、成果が思うように出ていなくてお客様に対してすぐ返さないのが申し訳ないと感じるときは、休みでも対応することがあります。これは自分の性格的にそうせずにはいられないだけで(気になって休めないんです、正直)、他のメンバーに同じ対応を強いることはできません。そこが経営者としては心苦しいところではありますが……。

これ、当たり前に聞こえるかもしれません。でも、代理店に依頼したことがある方はわかると思いますが、返信が遅いは代理店に対する不満の中でもかなり上位です。

ちなみに、うちではお客様をお呼びするときは「〇〇様」ではなく「〇〇さん」です。小さいことですが、「クライアント」や「様」と呼んだ瞬間に、なんとなく距離ができる気がして。家族のことを「クライアント」とも「様」とも呼ばないですよね。

広告アカウントは100%お客様のもの

管理画面はすべてオープンにします。見せないということは絶対にしません。そして、もし将来うちとの契約を終了しても、広告アカウントはお返しします。

代理店の中には、契約終了後に広告アカウントを引き渡さないところがあります。蓄積されたデータ、除外キーワードの設定、過去の広告文のテスト結果。これは全部お客様の資産です。それを人質にとるようなことは絶対にしません。自分の家族の会社が代理店に頼むとしたら、契約終了後にアカウントを引き渡してくれるか、最初に絶対確認したほうがいいと言います。

うちに頼むデメリット。ここが一番大事です

いいことだけ並べる会社は信用できないと思っています。だからデメリットは隠さず全部書きます。

対応できるお客様の数に限りがある

メンバーが少ないため、キャパシティには物理的な上限があります。今すぐ始めたいというタイミングで、お待ちいただくことがあります。組織体制のある代理店のようにすぐに担当をアサインしますということができない場合があります。

クリエイティブの大量生産はできない

「バナーを月に100本作ってほしい」「動画広告を毎週作ってほしい」というご要望には応えられません。大規模な制作チームを持っていないので。こういうニーズがある場合は、制作体制のある代理店のほうが間違いなく向いています。

見栄えのいい報告書は作れない

何十ページもある美しい報告書を毎月作ることに時間を使うよりも、その時間を広告の改善に使いたいと思っています。もちろんレポートはきちんとお出しします。ただ、「社内報告用にきれいな資料がほしい」という目的が強い場合は、体裁を整えるのが得意な代理店のほうがストレスがないと思います。

成果を保証することはできない

「必ずCPA○○円以下にします」「月○件の問い合わせを保証します」ということは言いません。言えません。広告の成果は、商材の競合状況、LPの品質、市場環境、季節要因など、広告運用以外の変数にも大きく左右されます。

正直にお話しすると、成果が期待どおりに出なかったケースもあります。

ある業界で粗利が非常に低い商材を扱っているお客様がいました。業界全体でクリック単価が高騰していて、どう工夫してもクリック単価が数百円を下回らない。一方で商材の粗利が低いため、広告経由で1件獲得しても利益が出ない。つまり、そもそもリスティング広告と相性が悪い商材だったということです。

このケースでは、広告運用の技術でどうにかなる範囲を超えていました。私の力不足と言われればそれまでですが、「リスティング広告以外の集客方法を検討したほうがいい」というのが結論でした。全部の案件でうまくいくわけではない。これは最初にお伝えしておきたいです。

ご依頼をお断りしたケース

実際に、ご依頼をお断りしたケースがあります。「うちと合わないな」と感じた場合は、お互いのために正直にお伝えすることにしています。

「言った通りにやってくれればいい」と言われたケース

細かいことはいいから、指示した通りに設定してくれればそれでいい。というスタンスのお客様がいました。

気持ちはわかります。忙しいから任せたいんだと思います。でも、広告運用は言われた通りに設定する作業ではなく、お客様のビジネスを一緒に理解して、仮説を立てて、検証して、改善していくプロセスです。

私がやりたいのは作業代行ではなく、パートナーとしての支援です。事務的に処理するだけなら、私じゃなくていい。そのほうが料金も安く済みますし、お客様にとっても合理的です。自分の家族にも「単純作業を頼みたいだけなら、うちに頼む意味はないよ」と言います。

料金を無理やり値切られたケース

手数料を半分にしてくれと、かなり強引に交渉をされた方がいました。

うちの手数料は広告費の20%で、業界の標準的な水準です。この中で、消費者理解、毎日の運用改善、コミュニケーション、レポート作成、すべてをまかなっています。

手数料を下げるということは、どこかの工程を削るということです。消費者理解を雑にやるか、管理画面を見る頻度を落とすか、返信を遅くするか。どれをやっても、結果的にお客様の成果が落ちます。

安く引き受けて手を抜くことは、私にはできません。 それをやるぐらいならお断りします。

これは決してお客様を見下しているわけではないです。限られた予算で最善を尽くしたいというお気持ちはよくわかります。ただ、そのご予算で私がお役に立てる品質を保てないなら、正直にお伝えするのが誠実だと考えています。

こういう方には、うちは向いていません

正直にお伝えします。このような会社はうちじゃなくて他の代理店に頼んだほうがいいです。

月に1回レポートが届けばそれでいい方

うちは一緒に改善していくスタイルなので、ある程度のやりとりが発生します。毎月のレポート報告だけで十分なら、格安代理店のほうがいいはずです。

代理店に丸投げして、自社は何もしなくていいと考えている方

気持ちはわかります。本業が忙しいから任せたいんだと思います。でも、広告で成果を出すには、お客様のビジネスの情報が必要です。「どんな問い合わせが来ると嬉しいか」「最近の成約パターンはどうか」「競合と比べてどこが強いか」。こういう情報は、お客様にしかわからない。代理店に丸投げすれば協力しなくても爆発的な成果が出る、ということは残念ながらありません。うちの消費者理解は、お客様と一緒にやるからこそ精度が出るものなので。

改善提案を受け入れるつもりがない方

広告の成果が出ないとき、原因が広告ではなくLP(ランディングページ)やサイトにあることは珍しくありません。そういう場合は「LPをこう変えたほうがいいです」と提案します。でも、広告だけやってくれればいい。LPには触らないでというスタンスだと、改善の打ち手が限られてしまう。広告費を使っているのに成果が出ない状態を放置することになり、お互いにとって不幸です。

月の広告費が数万円〜10万円程度の場合は、そもそも代理店に頼まないほうがいい場合もあります

代理店の社長が言うのは変かもしれませんが、正直に書きます。

うちの最低手数料は原則月10万円です。広告費が月数万円でも手数料は10万円。広告費以上の手数料を払って代理店に頼むのは、投資対効果として厳しい場合もあります。

その場合は、まず自分でGoogle広告を少額で始めてみてください。私が書いた書籍にノウハウは全部書いてあります。1,980円で、代理店に頼む前に知っておくべきことがすべてわかります。

自分でやってみて「ここから先はプロに任せたほうが成果が出る」と感じたタイミングで代理店を探す。そのほうが、代理店の仕事が良いのか悪いのかを自分で判断できるようになるので、結果的に失敗しにくい。

代理店の社長が自分でやってみましょうと言うのは矛盾しているように聞こえると思います。でもこれが本音です。自分の兄弟に聞かれたら、同じことを言います。予算が小さいなら、まず本を読んで自分でやってみたほうがいいよ、と。

なぜそこまで言うのか。本を書いた理由

2025年に、Google検索広告の入門書をインプレスから商業出版しました。タイトルは『「本業が忙しくて広告まで手が回らないよ!」という人のためのGoogle検索広告入門』。Amazonでベストセラー1位になりました。

広告運用の内製化を支援する本を書いたので、一部の人からは大丈夫か?と言われました。

この本を読んだ人が自社で広告を回せるようになったら、うちに代行を依頼する人が減ります。経営的には苦しくなる。わかっています。

でも、書かずにいられませんでした。

ありがたいことに、うちのサイトが「リスティング広告 代理店」などのキーワードで検索1位になり、リードが急増しました。大きな予算の会社からの相談も増えた。

その一方で、月の広告費が数万円という小さな会社からの相談も増えました。当時は私一人で回していたので、キャパの兼ね合いで、下限手数料をお支払いいただけない場合はお断りせざるを得ない状況が生まれてしまった。

「下限手数料のお支払いが難しい場合はお受けできません」

そう自分の口から発した瞬間、ものすごい違和感がありました。

うちの社名「オンジン」は、「関わる人全員の恩人でありたい」という想いでつけた名前です。なのに、助けを求めてきてくれた人を断っている。「お前、金目的で起業したのか? 調子乗ってないか?」と、過去の自分に詰められるような感覚でした(今思い出しても、あの瞬間はきつかったです)。

だから考えたんです。代行を引き受けられないなら、せめてノウハウを全部渡せないかと。

10年間、1,000アカウント以上を運用して培ったノウハウを出し惜しみせず全部書きました。広告配信前の戦略立案から、アカウント設定、日々の運用改善まで。この1冊があれば、本業と兼務でも自社で広告を回せるように。

同業の方からは「社内マニュアルに活用します」という声もいただきました。広告運用歴12年のプロの方にも推薦していただけた。ありがたいです。

私は、成果を突き詰めるなら広告運用は内製化が理想だと本気で思っています。会社の強みやユーザーニーズを一番よくわかっているのは、毎日その事業に向き合っている社内の人間です。外部の代理店がどれだけ頑張っても、そこには限界がある。

もちろん、内製化には採用、組織体制、ナレッジの蓄積、退職リスクなど課題が多い。だから代行がベストという判断になることもたくさんあります。でも代理店に頼む以外に選択肢がないという状態は健全じゃない。自分でやるという選択肢を持った上で、それでもプロに任せたほうがいいと判断して依頼してくれる。そういう関係が一番いいと思っています。

もし私の家族がネット広告で集客したいと言ってきたら

ここが、このページで一番伝えたいことかもしれません。家族や親しい友人がネット広告で集客したいんだけど、どうしたらいい?」と聞いてきたとします。私なら、まず4つの選択肢を全部説明します。

選択肢① 自分でやる

Google広告は月1万円からでも始められます。管理画面の操作もそこまで難しくないし、書籍に実践的なノウハウをまとめてあります。自分でやれば手数料はかかりません。

自分でやる最大のメリットは、広告運用のことが肌感覚でわかるようになることです。管理画面の見方がわかれば、将来代理店に頼むことになったときに、この代理店はちゃんとやってくれているかを自分で判断できます。

デメリットは、時間がかかることです。本業がある人が片手間でやると、設定はしたけど改善まで手が回らない、ということになりがちです。あと、やっぱり経験値の差は出ます。「このキーワードは除外すべきか」「この入札戦略で合っているか」といった判断は、場数を踏まないと難しい。

選択肢② 大手の代理店に頼む

大手のメリットは、チーム体制があることです。複数の広告媒体を横断した運用、大量のバナーや動画の制作、社内稟議に通る立派なレポート。組織の力が必要な場面では、大手が圧倒的に強い。

デメリットは、先ほど書いた通り、担当者の問題です。一人で数十社を抱えていて一社一社に時間を割けない。予算が小さいと経験の浅い運用者が付く可能性がある。あなたのビジネスの深い理解は期待しにくい。

注意点としてそもそも、大手は月の広告費がある程度大きくないと依頼自体を受けてくれないケースもあります。予算が月数十万円規模の場合、選択肢に入らないことも多いです。

選択肢③ 格安の代理店やフリーランスに頼む

手数料が広告費の5〜10%だったり、月額数万円で対応してくれる代理店やフリーランスもあります。うちの広告費の20%で最低手数料が月10万円なので、もっと安いところがあるならそっちでいいんじゃないかと考える方もいると思います。

メリットは、当然ですがコストが安いこと。まずは小さく始めたいけど、自分でやる時間がないという場合には選択肢になり得ます。

デメリットは、正直に言うと、品質のばらつきが大きいことです。これはあくまで私の見解ですが、手数料が安いということは、運用スキルに自信がなかったり、1社あたりにかけられる工数が少ない可能性が高いです。

もちろん中には、安くても腕のいい代理店やフリーランスはいます。ただ、見極めが難しい。実績や運用歴を確認して、できれば運用中のアカウントの中身を見せてもらうのがいいと思います。安いからだけで選ぶと、失敗するリスクが高いです。

自分の家族に聞かれたら、こう言います。「適当に見つけた安い代理店に頼むぐらいなら、まず自分でやってみたら。書籍を読んで真剣に取り組めば自分でできる。自分でやったうえで、もっと本気で成果を出したいと思ったら、ちゃんとした代理店に頼んだほうがいいよ」と。

選択肢④ うちのような少数精鋭代理店に頼む

メリットは、経験豊富な運用者が直接対応すること。担当社数が少ないので、あなたのビジネスを深く理解した上で広告を設計できる。窓口と運用者が同じ人間であることが多いので、伝言ゲームが起きにくい。小回りがきく。

デメリットは、キャパに限界があること。お待ちいただく場合がある。大量のクリエイティブ制作はできないし、大手のような組織力もない。「すぐに始めたい」「大規模にやりたい」という方には向かない。手数料も格安代理店よりは高い。

自分の家族なら、こう勧めます

「まず①を試してみてほしい。月数万円でいいから、自分でやってみたら」と言います。

うまくいけばそのまま自社で運用し続ければいい。手数料もかかりません。ただし、本業が忙しい人が片手間で改善まで回せるかと言えば、正直難しいケースもああります。

自分でやってみて、「仕組みはわかったけど、改善に割く時間がない」「プロに任せたほうが成果が出そうだ」と感じたら、代理店を検討すればいい。

そのとき、自分の家族なら④を勧めます。うちです。

身内びいきに聞こえるかもしれませんが、理由があります。

私は実際に、知人の会社の広告を何度も手伝っています。そのとき何をやるかというと、まずその商売をとことん理解するところから始めます。「会社の強みって何?」「お客さんはなぜ頼むの?」「競合と比べてどこが違う?」。飲みながらでもいいので、とにかく聞きます。

そのうえで、先ほど書いた消費者理解のプロセスをできる限りやります。ユーザーへのアンケート、インタビュー、現場の体験。ここまでやると、広告に使うべき言葉や訴求すべき価値が見えてくる。

これをやるのとやらないのとでは、同じ広告費でも成果がまるで違います。普通の代理店は、ここに時間をかけません。効率が悪いので。でもうちはできる限りやります。めんどくさくても、やる。それがお客様の広告費を無駄にしない唯一の方法だと10年やってきて確信しているからです。

中途半端に関わるぐらいなら最初からやらないほうがいい。関わると決めたら本気で向き合う。それが関わる人を家族だと思って仕事をするということだと思っています。

代理店を選ぶときに確認してほしい3つのこと

最後に、どの代理店に頼む場合でも、これだけは確認してほしいことが3つあります。

① 実際に広告を運用する人と直接話せるか。
営業と運用が別の会社では、あなたの要望が正確に運用に反映されない可能性があります。「運用するのは誰ですか?」と聞いて、曖昧にされたら危険信号です。

② 契約終了後に広告アカウントを返してくれるか。
蓄積されたデータはあなたの資産です。契約前に必ず確認してください。

③ 契約期間の縛りが厳しくないか。
たとえばですが、12ヶ月縛りは長すぎます。成果が出なくてもやめられないのはリスクが高い。ちなみにうちは6ヶ月で、正直に言って長いほうです。理由はQ&Aに書いたので読んでみてください。

この3つを確認するだけで、致命的な失敗は避けられます。うちを選んでくれたら嬉しいですが、選ばなくても構いません。大事なのは、あなたが納得できるパートナーを見つけることです。

よくある質問

実際にお問い合わせいただいた質問や、相談時によく聞かれることをまとめています。どんどん加えているので、似たような質問が含まれていたらすみません。ここに書いていないことがあれば、遠慮なく聞いてください。

料金のこと

Q. 正直なところ、トータルでどのくらいかかるんでしょうか?相場がわからなくて…

広告運用代行の手数料は、月額利用広告費の20%(最低運用代行手数料は原則10万円)です。初期費用は0円。たとえば月の広告費が50万円なら、手数料は10万円(税別)。つまり月のお支払い総額は広告費50万円+手数料10万円=60万円(税別)です。広告費はGoogleやYahoo!に直接支払う実費で、手数料が私たちへの報酬です。

Q. うちは小さい会社で、広告に使える予算が月10万〜15万円ぐらいなんですが、それでも相談していいんでしょうか?

もちろんです。ただ月額の最低運用代行手数料は原則10万円(税別)です。広告費の20%で計算すると、月の広告費が100万円で手数料20万円。広告費が50万円未満の場合でも、手数料は10万円をいただいています。

なぜかというと、広告費が小さくても、やるべき作業の量はそこまで変わらないからです。消費者理解、検索クエリの精査、広告文のテスト、レポート作成、お客様とのコミュニケーション。これらは広告費が月20万円でも月100万円でも同じようにやります。手数料が数万円だと、この品質を維持するのが難しい。

ただし「原則」としているのは、ご相談内容や条件によっては柔軟に対応することもあるからです。最低運用代行手数料が引っかかる方でもまずはお気軽にご相談ください。

また、まず書籍を参考にご自身でチャレンジされるのも一つの手です。1,980円で、代理店に頼む前に知っておくべきことがすべてわかります。

Q. 他社と比べて手数料は高い?安い?

業界の標準です。20%が相場なので、高くも安くもないです。5〜10%でやっている代理店もありますが、その場合、一人の運用者が何十社も抱えている可能性が高い。手数料が安いということは、あなたの広告に使える時間が少ないということです。これはあくまで私の見解ですが、安さと品質はトレードオフだと思ってください。

契約のこと

Q. 最低契約期間はありますか?正直、成果が出なかったらすぐやめたいんですが…

あります。原則6ヶ月です。短くはないです。業界には1ヶ月や3ヶ月の代理店もあるので、長いなと感じる方もいると思います。

なぜ6ヶ月なのか、理由を正直に全部書きます。3つあります。

1つ目は、運用改善に必要な期間だからです。 広告運用は「運用型広告」という名前の通り、出して終わりではなく、データを見ながら改善を繰り返して成果を上げていくものです。最初の1〜2ヶ月はデータ収集とテストの期間、3〜4ヶ月目で改善サイクルが回り始め、5〜6ヶ月目で成果が安定してくる。3ヶ月で切られてしまうと、ちょうど成果が出始めるタイミングで終わってしまう。これはお客様にとってもったいないです。

2つ目は、正直に言うと、商売上の理由もあります。 うちは初期費用を取っていません。他社だと10万円、高いところでは20万円ほど初期費用がかかることもあります。立ち上げ時にアカウント設計やキーワード設計、広告文の作成など膨大な作業が発生するので、初期費用を取ること自体は理屈としてはわかります。でも私は、初期費用を取るのはなんというか……お客様から見たら「自信がないから先にお金をもらっておこう」に見えるんじゃないかと思ってしまうんです。考えすぎかもしれませんが、自分がお客様だったらそう感じるので。だから取っていません。

ただ、初期費用を取らない分、1ヶ月で解約されるとかなり厳しい。以前、最低契約期間を1ヶ月にしていたことがあります。そのとき、初月でたまたま大きな成果が出て、「もう十分です、あとは自社でやります」とすぐに解約された方がいました。(うちの仕組みのせいでもありますが、とても悲しかったです)初月の成果は、その裏で膨大な準備をした結果なんです。消費者理解、アカウント設計、キーワード設計、広告文の作成。その労力を初期費用なしで提供して、1ヶ月で持っていかれると、正直なところ商売として成り立ちません。ここを隠すのは不誠実なので書いておきます。

3つ目は、覚悟を持って一緒に取り組めるお客様と仕事がしたいからです。 最低契約期間が短いと、試しにやってみて、ちょっとうまくいかなかったらやめればいいかというスタンスの方が一定数いました。気持ちはわかります。でも、広告運用は改善ありきです。最初からうまくいくことのほうが少ない。うまくいかないときに一緒に原因を探って改善する、その過程を一緒に乗り越えてくれるお客様と仕事がしたい。ダメだったらすぐやめようという前提で始めると、お互いに中途半端になってしまうんです。

6ヶ月を過ぎたら、翌月末でいつでも解約できます。6ヶ月というのは、お互いに覚悟を決めて、本気でやりましょうという約束だと思ってください。

Q. 前の代理店でアカウントを返してもらえなかったんですが、御社はどうですか?

うちでは広告アカウントは100%お客様のものです。契約終了後、データごとそのままお返しします。詳しくはこのページのメリットセクションに書いてあります。

対応のこと

Q. リスティング広告だけじゃなくて、SNS広告もまとめてお願いしたいんですが、できますか?

はい。リスティング(Google広告、Yahoo!広告、Microsoft広告)の他にもSNS広告(Meta広告、X広告など)に対応しています。リスティング広告が一番の得意領域ですが、SNS広告も数多く運用してきました。複数媒体をまとめてご依頼いただくほうが、全体の予算配分を最適化できるので成果が出やすいです。手数料は媒体合算の広告費でもらっているので、良心的な方かと思います。

Q. LPがイマイチだと思っていて、広告と一緒にLPも直してほしいんですが…

はい、対応できます。むしろありがたいです。広告とLPは切り離せないものなので、いくら広告を改善してもLPが弱いと成果につながりません。セットでご依頼いただけるとベストです。ただ弊社で改善する場合は見積もりの上、デザイナーを稼働させるための費用を頂戴しています。費用は都度見積もりになります。

Q. そもそもLPがないのですが、制作からお願いすることはできますか?

はい、対応しています。LPの企画・構成・制作まで一貫してお任せいただけます。消費者理解をやった上でLPを作るので、なんとなくきれいなページではなく、問い合わせにつながるページを制作できます。ご要望に応じてお見積もりしますので、まずはご相談ください。制作期間は2か月程いただくことが多いですが、急ぎの場合はできる限り早く対応します。

Q. うちの業種、かなりニッチなんですが大丈夫ですか?

300業種以上を支援してきたので、たいていの業種は経験があります。ニッチな業種ほど、消費者理解を丁寧にやることで成果の差が出やすいので、むしろやりがいがあります。ただし、法律に抵触する商材や、消費者を騙すような商材の広告はお断りしています。これは創業時から変えていないルールです。自分の家族が使うかもしれないサービスを想像したとき、胸を張れない広告は作りたくないので。

Q. 広告だけでなく、SEOやコンテンツマーケティングも相談できますか?

はい。うちの売上の9割以上は広告運用代行ですが、SEOやコンテンツマーケティングの支援も行っています。実際、私自身が自社サイトを「リスティング広告 代理店」「リスティング広告 代行でSEO1位にした経験があるので、広告以外の集客もお力になれます。「広告とSEO、うちにはどっちが合っていますか?」というご相談も歓迎です。

Q. 成果が出なかったらどうなりますか?

正直にお話しします。全部の案件で期待通りの成果が出るわけではありません。商材の特性、競合状況、市場環境など、広告運用だけではどうにもならない要素もあります。

成果が思わしくない場合は、原因を分析して改善策を提案します。それでも構造的に広告と相性が悪い場合は、「この商材はリスティング広告以外の集客を検討したほうがいいかもしれません」と正直にお伝えします。ダラダラと広告費を使い続けることはしません。

相談のこと

Q. まだ広告をやるかどうか自体、決めてないんですが、相談してもいいんでしょうか?

むしろそのタイミングがベストです。出すかどうか迷っている段階で相談してもらったほうが、無駄な出費を防げます。話を聞いた結果、「今は広告を出さないほうがいいですよ」とお伝えすることもあります。

Q. 相談したら契約するまで営業されそうで怖いんですが…

売り込みません。断言します。

相談後にこちらから営業電話をかけることは一切しません。ご相談の中でうちより他社のほうが合っていますよと思ったら、正直にそうお伝えします。私自身、売り込まれるのがものすごく嫌なので。自分がされて嫌なことは、お客様にはしません。ですので問い合わせフォームでも電話番号の入力欄を設けていません。必要以上にメールを送ることもないのでご安心ください。

Q. 相談から契約までの流れを教えてください

まずお問い合わせフォームからご連絡ください。1営業日以内に返信します。その後、オンラインで30分〜1時間ほどお話を伺います。必要に応じて、他の代理店とも比較検討してください。その上で、うちが最適だとご判断いただければご契約となります。

比較検討は大歓迎です。むしろ、比較したほうがいいと思っています。他社と比べた上で選んでいただいたほうが、お互いに納得感のあるスタートが切れるので。

Q. 契約したら、こちらでなにかやることはありますか?

うちからお願いした情報を共有いただく位です。ざっくりですが、こんな流れで進みます。 

1週目: うちがお客様のビジネスを理解する期間です。商材、ターゲット、競合、過去の広告データ(あれば)を徹底的に調べます。お客様にもヒアリングさせていただきます。「どんなお客様が来ると嬉しいか」「過去にどんな問い合わせが成約につながったか」など。

2週目: キーワード選定、広告文の作成、アカウント構築を行います。ここで消費者理解の成果が反映されます。設計が終わったらお客様に共有して、方向性を確認いただきます。

3〜4週目: 広告配信を開始し、毎日データを確認します。検索クエリを見て不要なキーワードを除外などし、改善を回し始めます。初月の終わりに、ここまでのデータと今後の方針をお伝えします。

乗り換えの場合は既存のアカウントを引き継げれば、もう少しスピーディに動けます。初月から改善に着手できることが多いです。

私たちのポリシー、なぜここまでやるのか


最後に、うちの根っこにある考え方を書かせてください。

ここで全て話すことは難しいですが、起業する前、私は人生のどん底にいました。精神が限界まですり減り、生きる気力を失い、お金もなくなった。もう自分にはなにも残っていないんじゃないか、と途方に暮れていました。

そのとき助けてくれたのは、家族、先輩、後輩、友人たちでした。

その経験を通じて、「人を大切にすることが、仕事でも人生でも最も大切だ」と確信しました。関わる人全員を家族のように捉え、どうしたら幸せにできるかを真剣に考えて生きていきたい。みんなから恩人だと思ってもらえる存在でありたい。その想いで「オンジン(恩人)」という社名をつけて会社を作りました。

社会人1年目からWebマーケティングの仕事をしてきて、一つ確信していることがあります。ユーザー(消費者)の幸せを一番真剣に考えた人が、一番成果を出せる。 最低限の技術力は必要ですが、人の幸せを真剣に考えられれば、成果は自然とついてくる。と本気で思っています。

だからこそ、成果が出るからといって人を騙すような表現をしたり、ユーザーが不快に感じる施策を行うことは一切しません。煽って無理やりコンバージョンさせるようなことも絶対にやりません。綺麗事に聞こえるかもしれません。でも、誰かに迷惑をかけて自分だけ得をする生き方はしたくないんです。

Webマーケティングを支援している会社は日本にたくさんあります。技術力でうちより優れた会社もあるでしょう。でも、「人を大切にして成果を出す」という信念においては、日本一を目指しています。

最後に

長いページにお付き合いいただき、ありがとうございます。

ここまで読んでくださった方は、広告代理店選びに本気で向き合っている方だと思います。その真剣さに、本音で応えたくてこのページを書きました。書いてみたら想像以上に長くなってしまいましたが、削れるところがなかった。全部、伝えたいことだったので。

このページを読んで、うちに頼もうと思った方。ありがとうございます。全力でお応えします。

他社に頼もうと思った方。それも良い判断です。代理店選びの3つのチェックポイントだけは忘れずに確認してください。

自分でやろうと思った方。応援しています。書籍が力になれたら嬉しいです。壁にぶつかったら、いつでも相談してください。

実際に支援させていただいたお客様がどう感じているかは、お客様の声をご覧ください。

うちと会うと感じたかたは、ぜひ問い合わせ・ご相談ください。相談したからといって、契約する必要はありません。 売り込みも一切しません。1営業日以内にご返信します。

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