リスティング広告の種類は媒体と配信メニューで大きく分けられます。

目的や状況によって選ぶべきものは異なりますが、「売上をすぐに増やしたい!リスティング広告は初めて!」という場合はGoogle広告の検索連動型広告からはじめましょう。これで上手くいけば他の媒体に手を出すのがおすすめです。

自社でやる場合、慣れていないうちは1つに絞った方が管理しやすく、操作も覚えやすいので無理に複数やる必要はないでしょう。ただし代理店に任せる場合はこの限りではありません。

Google広告はリスティング広告の中でも一番多くのユーザーに配信でき、検索連動型広告は商品やサービスを求めている人を狙い撃ちできるので、多くの売上に繋がるユーザーに広告が出しやすい組み合わせです。

この記事ではリスティング広告の種類とそれぞれの特徴を全て紹介し、その中でも状況に合わせてどれを選ぶべきかを説明します。ご覧いただければどれを選択すればよいか迷うことはなくなるはずです。

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1. リスティング広告の種類一覧

リスティング広告の種類を表した一覧

はじめにリスティング広告の種類を一覧表でお見せします。

媒体は3つあり、その中で配信メニューが2つに分かれます。自動車で例えると、媒体がトヨタ、ホンダ、スバルなどのメーカー。メニューが軽自動車、普通自動車などの車種といった感じです。特徴が異なるので次からそれぞれ説明していきます。

結論としては、一番多機能で使いやすく、多くのユーザーに配信できるのはGoogle広告ですので困ったらとりあえずGoogleを選んでおけば大きな失敗はないはずです。注意点としてディスプレイ広告はどの媒体でも即効性は低いので、すぐに結果を求めるのであれば検索連動型広告を選びましょう。

2. リスティング広告の媒体の種類

ここからはリスティング広告の媒体について説明します。利用するユーザー数や年齢などが微妙に異なるので、それぞれ確認して自社に合った媒体を理解していきましょう。くどいですが、迷ったらGoogle広告を選べばOKです。

2-1. Google広告

Google広告

言わずとしれた世界トップシェアを誇る検索エンジン「Google」に出せるリスティング広告です。Googleは最も多くのユーザーが利用していることもあり、リスティング広告の媒体では一番人気です。迷ったらGoogle広告を選びましょう。

ブラウザのシェア率

数値でも確認するため、世界の検索エンジンシェアを確認できる「statcounter GlobalStats」のデータをもとに、日本でのシェア率が高い検索エンジンを確認したところ、ぶっちぎりの使用率でした。スマホにおいては約8割がGoogleを使用している状態です。(期間は2022年4月〜2022年5月)

ユーザー数だけでなく他媒体と比べて機能も豊富です。例えば広告を出したいページを設定すればキーワードや広告文を全自動で作成して配信してくれるP-MAXという最先端の機能があったり、YouTubeに広告出せたりします。Yahoo!やMicrosoft広告にはこれら機能ありません。

リスティング広告を配信するのであれば使わないことは8年以上経験してきてほぼありませんので、必ず使うと媒体と言っても過言ではありません。

2-2. Yahoo!広告

Yahoo!広告

日本ではGoogleに次いで利用されているYahoo!に出せるリスティング広告です。シェア率は上図の通り18%とGoogleには及びませんが少なくはありません。

配信面以外でのGoogle広告との大きな違いは利用ユーザーです。次の通り40−65歳以上の中高年が多いため、これらの層がターゲットの商材を取り扱っているのであればYahoo!広告の利用を推奨します。

Yahoo!広告の世代別利用率
Yahoo!JAPAN 媒体資料2023年3月

機能は残念ながらGoogleと比べると劣り、数々の知り合いの運用者からも管理画面の操作がしづらいとの感想が多いです。少しクセはありますが、中高年に配信するならGoogleと合わせて使用を強くおすすめする媒体です。

2-3. Microsoft広告

Microsoft広告

Windowsのパソコンを購入すると初期設定されているブラウザ「Bing」に配信できるリスティング広告です。2022年5月に登場したため比較的新しいです。Bingの使用率は該当期間だと0.47%と低いですが、昨今話題のChatGPTが搭載されたりと大きく進化しているので、今後シェア率が伸びる可能性があります。

設定できることや操作感はGoogle広告と似ている(というかほぼ一緒)なので、Google広告に慣れていればそれほど学習することなく扱えると思います。Yahoo!広告にも配信したけど、もっと面を増やしたいという場合はぜひMicrosoft広告も配信してみてください。

3. リスティング広告の配信メニューの種類

次はこれら媒体で配信できるメニューを紹介します。大きく検索連動型広告とディスプレイ広告で分けられます。動画の広告を配信できる機能もありますが、これはディスプレイ広告の一つの機能という認識で進めていきます。それぞれ広告と後ろにつくのでややこしいですが、どちらもリスティング広告の一種です。

3-1. 検索連動型広告

検索連動型広告の掲載イメージ

検索窓の下に検索した言葉と連動した文字を表示する広告です。リスティング広告といえばこれです。特徴としては反応するキーワードと指定できるため、売上に繋がるユーザーを狙い撃ちできることです。

例えば上の画像のように「りんご 通販」と調べるユーザーは、当然ですがりんごを通販で購入したいと思っている人が大半です。そのためこのキーワードで調べたときにりんごをインターネットで販売する広告を見せれば、高確率で購入に繋げられるというイメージです。

検索連動型広告はWeb広告の中では最も成約に繋がりやすいと言われています。こういったことからも、すぐに売上を伸ばしたいのであれば真っ先に選びましょう。後述するディスプレイ広告は検索した瞬間に見せることができないので、検索連動型広告と比べると即効性に欠けます。よってまずはこちらから始めるべきです。

特に予算が月額100万を切るような少額予算であれば、ディスプレイを選んでいる時点で戦略に失敗している可能性が高いです。予算投下目標を誤るとどれだけあがいても効果は出ませんので気をつけてください。

3-2. ディスプレイ広告

ディスプレイ広告の掲載イメージ

広告枠のあるWebサイトに画像を出せる広告です。画像で出せるため商品やサービスの認知拡大をするのが得意な広告です。ユーザーを絞り込まず、広く広告を見せたい際は活躍すること間違いなしでしょう。

しかし検索連動型広告のように今すぐ商品を買いたいユーザーを狙い撃ちして配信することは難しいので、即効性は低いです。厳密に言うと、リマーケティングというサイトに来訪したユーザーに配信するメニューは効果的です。

出す場所の設定方法は様々ありますが、大きく面と人を選択する形になります。以下一例ですので参考にしてみてください。

■面
・ファッションや住宅など選択したカテゴリに属するページ
・URLを指定して表示ページを選択

■人
・自動車好き、ファッション好きのユーザー(ページ閲覧履歴から媒体が類推)
・特定のキーワードを検索、興味のあるユーザー
・指定した性別、年齢のユーザー

繰り返しになりますが、今すぐ商品を買いたいユーザーを狙い撃ちして配信することが難しい広告なので、費用対効果の兼ね合いから少額予算であれば選ぶことは少ないです。すぐに売上を上げるためには、まず検索連動型広告で売上に繋がるユーザーに配信することが重要になります。

4. 状況別選ぶべきリスティング広告の種類

最後に状況に合わせてどのリスティング広告の媒体、メニューを選ぶべきか説明します。ご自身の状況と照らし合わせてどれを選んだらよいか参考にしてみてください。

4-1. 月額広告予算が100万円以下ですぐに売上に繋げたい場合はGoogle検索連動型広告

Googleの検索連動型広告からスタートしましょう。そしてGoogleで十分に成果が出ればYahoo!広告、Microsoft広告と面を広げることを推奨します。ディスプレイ広告ではリマーケティング以外の配信メニューには手を出さないようにしましょう。

4-2. 検索連動型広告でキーワードを網羅していて、配信余地がない場合はディスプレイ広告

この段階でディスプレイ広告にチャレンジしましょう。おすすめはYahoo!広告のサーチキーワード、Google広告のファインド広告です。ディスプレイ広告の中でも商品の購買に近い行動を取るユーザーを狙えるターゲティングを設定するのが重要です。検索連動型広告で目一杯配信するまではディスプレイに手を出すべきではありません。

まとめ

リスティング広告の種類は媒体と配信メニューで大きく分けられます。下記が一覧です。

リスティング広告の種類を表した一覧

「売上をすぐに増やしたい!リスティング広告は初めて!」という場合はGoogle広告の検索連動型広告から始めてください。すぐに売上に繋げたいのであれば、ディスプレイ広告は選ばないようにしましょう。